子育てをしていると耳にする「三歳児神話」、保育園に子どもを預ける母親が気になりますよね.
子どもは3歳頃までの間に「母親の手元」で育てられないと、成長に悪影響が及ぼされるという考え方です。実際のところ、どうなのでしょう。
親としては子どもが新しい環境(小学校)に馴染めるのか不安ですよね。そんな不安を少しでも和らげるには、スムーズなスタートダッシュは必要です。
そこで、小さい頃から身につけておきたい生活習慣について記事にまとめました。
「三歳児神話」に合理的根拠はない
米国立小児保健・人間発達研究所は、全米の新生児約1300人を1991年から5年間追跡。
母親だけで育てた場合と、保育サービスなどで母親以外の人も含めて育てた場合とで、子どもの発達に有意な差はなかったとの結論でした。
私たちが国内の269組の母子を12年間追跡した調査でも、3歳未満で母親が働いても、子どもの問題行動や、子どもに聞いた母子関係の良好さ、母親に聞いた子どもへの愛情への悪影響は認められませんでした。
過去50年間の各国の研究を統計分析した2010年の米国の研究でも、母親の就労と子どもの学力や問題行動は基本的に関係がなかった。
近年では、親が仕事に子育てにと複数の役割を持つと、リフレッシュや成長につながり、子どもにも良い影響を与えるとの研究も出ています。
平成10年版「厚生労働白書」では、三歳児神話には「合理的根拠がない」とされています。
これらの報告を聞いて、母親が子育てをしないでもいい、3歳までもそんなに気を張って子育てしなくてもいい、と言っているわけではありません。
「三歳児神話」より大切なこと・・・
「3歳頃まで」の期間は人間の心の成長や人格形成にとって、とっても大切。
「生活習慣」が3歳までにより身についている子どもは、その後の伸びしろが違うということが実証されています。
たくさんのことを吸収し成長するわが子を、後押ししてあげてみませんか。
ベネッセ教育総合研究所が行った調査によれば、3歳児期により「生活習慣」を身につけると、3歳児から4歳児にかけての時期に
「学びに向かう力(自己抑制、好奇心、協調性)」
「文字・数・思考(文字や数の読み書きなど学習に関係する力)」
がより高くなるという傾向が明らかになりました。
生活習慣を身につけることで、自立して毎日の生活を営めるようになる、という点に加えて、「考える力」や「学びに向かう力」、「がんばる力」が伸びることにつながっていきます。
身につけて良かった!子供の生活習慣&学習習慣
身につけて良かったと感じる子供の生活習慣と学習習慣についてまとめました。
1.あいさつ
恥ずかしがってなかなかやってくれないと思いますが、まずは会釈やお辞儀からでもいいと思います。
普段から親がお手本をみせてあげるといいですね。
2.お手伝い
危ないと思って叱ったりしていませんか?
自主性を伸ばすチャンス!危ないものはあらかじめ目の届かない所に置くか、○○と△△どっちがいい?(どちらも安全なもの)と選択肢を与えて自分で選んでみてもらってはどうですか?
3.片付け
始めのころは全て片付けてあげていましたが、最近は自分で片付けるように声をかけています。
「出来ない」と言ってきた時も、全部やってあげるのではなく一緒になって片付けするとどんどんやってくれます。
4.歯磨き
「うわぁ!ムシムシばあばがいるよ」「歯磨きしてやっつけよう」と言うとやってくれます。
それでもダメな時は、録画した好きな番組を「歯磨きの時だけね」と言ってしています。
5.食事
家族みんなが揃ってから食べるようにしています。
もちろん、前後には「手を合わせて下さい。いただきます」「ごちそうさまでした」を忘れません。
6.早寝早起き
朝型のメリットは、早く起きることですっかり覚醒したいい状態で学校や仕事に向かうことが出来ること。
子供は午前中にしっかり頭と身体を使うことで夜寝付くのが早くなります。
7.学習意欲
集中して何かをやる、その後きちんと切り替える、ということを意識して実施しましょう。
そのためには、好きな遊びをさえぎることは、極力しないようにしたり、集中できる環境づくりを整えたりしましょう。好きなことからでいいので机に向かう習慣を少しずつつけておくといいですね。
まとめ;パパとママがお手本となることが大切
幼少期から習慣づけておくと、子供が大きくなってから困らないですね。何より後の育児がすごく楽になります♪
まずは親がお手本となることが大切、明日から実践してみてはどうですか(*^_^*)